天地人論 その1  その2

◆天地人
天地人、生きとし生ける生物の「環境」として言えば、「天地生(人)」であろうか。
天 − 天の象 ・・ 宇宙環境 ・・ 天体運行 引力・潮汐l力 太陽黒点活動 宇宙線!
地 − 地の象 ・・ 地球環境 ・・ 四季循環・大気流(風)=気象 風土 非生物因 生物因
人 − 人の象 ・・ 社会環境 ・・ 共同社会の歴史と文化(共同性の有様 社会関係)

◆病因・病理・病態
体調や病態に影響する要因
    外因     天地人因   { 星辰日月、地気象、社会関係 }
            生物・毒物因 { 病原性微生物、毒性物質 }
            生活因     { 生活態度、食生活、心的状態 }
    内因     体内要因   { 生き物の内部環境のふるまい/有様自体 }
                { 遺伝的要因
                { 構造的・構築的要因
                { 心的要因
    不内外因  外傷因

「天」にこだわりすぎると「占星術」となり、病原性微生物にこだわると「近代医学」になる。
人の健康、あるいは、病いは、各種要因の重層と複合の連鎖の中にある。

◆月の引力と体内時計
月と太陽と地球の天体運行の相対位置によって変動する(地球への)引力の変動は、地球上の海洋面の潮位変動・潮汐リズムをもたらしている。潮汐は、生命誕生の「ゆりかご」であったといわれる。
生物は、潮汐のリズムの影響を受けて周期的な変動を起こしていると考えられる。特に当然だが海洋生物などは、生活圏である海水面の潮位変動・潮汐の影響を最も受けやすい。彼らの生と性は、潮汐によって生じるリズムに敏感である。
地球の自転周期は23.9時間、月が地球の周りを回る周期は27.3日。この二つの運動の相対的な差から月が南中した時刻から一周し次に南中する時刻までの時間は約24.8時間。同様に月の一ケ月の周期(新月から次の新月まで)は、約29.5日である。
原始的な原核生物(細菌など)から高等哺乳動物に至るほとんどの生物では、約25時間の周期を示す概日リズム(サーカディアン・リズム)が認められると言われる。この概日リズムは、生物の最も基本的かつ重要な環境適応機構であり、そのリズムの発振源である生物体内時計は、月が作る最も大きな引力の歪みの周期に同調しているように思われる。
人でも太陽の影響を排除すると一日24時間のリズムがズレて約24.8時間前後になるという実験報告がある。ヒト(あるいは地上の生物)の体内時計は、この月のリズム約24.8時間が、太陽のリズム約23.9時間によってリセットされ再同期されることで実現されているように思われる(洞窟深くに生活している動物の概日リズムは、おそらく月のリズム約25時間であろう)。
※生物体内リズムには、概日リズムの他に数種類のリズムが知られている。

◆月と太陽と生物体内環境
月と太陽の引力や電磁波の変動は、地球上の生物の生理にどのように影響しているのか。
生物の体重の大半(ヒトでは6割)を占める水が潮汐力や電磁場の影響を受けて、体に一定周期の変動を引き起こす。(biological tide理論)

神経組織や大脳の諸器官は、大気中のイオン濃度の変化(気圧・気流・湿度の変動)、地上での磁場・電場の変化(月と太陽の影響)を感知しホルモン分泌や情報処理に変化を引き起こす。

天候、日照等の変動を視覚や皮膚で感知し(気分など)意識の働きに変化が生じる。

これらのメカニズムが複合的に絡み合って働いている可能性もあると言われている。
概日リズムは、外的な発振源である月の引力と太陽の光の変動が、それを感知する生体内の仕組みによって刻まれているリズムである。それを仮に〈生物潮汐〉と呼んでみる。
その実体は明らかとなっているわけではないが、生き物の生命活動の根源的な周期性であることは間違いない。

◆〈生物潮汐〉と生物気象
慢性に経過する神経痛や関節痛、ある種の片頭痛、気管支喘息などを持った人は、雨の降り始めに症状が増悪することが良く知られている。「天気予報人間」の素質を持ったこのような人たちの体内で何が起こっているのだろうか。
低気圧の接近とともに大気中のイオン濃度が変化することや湿度変化が、このような「天気予報人間」に何らかの変化をもたらしている可能性があると言われている(本当のところはまだまだ未解明のままである)。

北海やバルト海からの季節風の影響を強く受けるドイツでは、早くから医学気象予報サービスというものが実施されており、気象予報と共に日々の「気象健康情報」が人々に提供されているという。
日本でもバイオクリマ研究会という研究組織が医学気象予報の実用化に向けて事例を積み上げ、基礎的研究を行っているようです。
(※バイオクリマ研究会のテーマの一部、気管支喘息と気象との関係、気象条件からの感染症流行モデル、気象条件とうつ状態、気象と慢性関節リウマチ(RA)など)
また、これらの研究成果によって日本でも医学気象予報サイト バイオウエザーサービスがオープンしている。
筑紫は、以前から神経痛や関節痛などの増悪要因を追いかけていて、〈生物潮汐〉を仮説したのと同時に次の3つの条件を気象による悪化要因として仮説した。
   @気圧の低下  A気温の上昇  B湿度の上昇(AとBは相関性が高いが)
それをグラフにしたものが当サイトの「月と太陽と気象と健康のグラフ」のページである。

◆「高潮」が生じている
詳細は別のページでおいおい示したいが、要約するとこうである。

 @生物の体内、細胞および組織間隙では、月と太陽の引力変動を受けた「生物潮汐」が起こっている
 A当然、そこでは「大潮」や「小潮」もあるだろう
 B気圧の低下、気温の上昇、湿度の低下などの気象要因は、「生物潮汐」を増幅させる
 C「生物潮汐」が「大潮」になっている時期に、Bの気象要因が加わると「高潮」が生じる可能性がある

矛盾する現象が沢山ある。
同一の条件下でも悪化する人もいれば平気な人もいる。
つまり「高潮」の発生には、当然の事ながら生体側の要因が絡んでいるということであろう。
それで、

 D「高潮」が生じやすい、つまり「体内海水が増加する(むくみ?)」「堤防が低くい」生体条件がある。
 ※これは、腸管論と神経痛論で解けるのではないかと考えている。

という具合に考えを進めることができる。

以上、まだまだ端緒についたばかりである。
課題は多い。